2014年変化を感じた10のこと
今年も残り少なくなってきたので、去年同様に2014年にあれこれ今までと変わったなと感じたことをまとめてみた。
1.ドライブレコーダーの普及
実をいうと、きみを監視してたのはジャグジーじゃなくておれなんだ - マチルノニッキ
タクシーのドライブレコーダーの搭載率は5割以上。ニュースでもときどき事故の映像なんかで、いろんな角度から撮影された(つまり別々の人が撮影した)ドライブレコーダーやスマホの記録映像が流れることがある。市民が市民を監視するエコシステムができつつある。
2.Uber
10月にサンフランシスコにいって驚いたことのひとつ。去年はそこまで普及していなかったはずだけど、すでにUberがタクシーを駆逐しそうな勢い。業界ではこういう現象を既存ビジネスのディスラプト(破壊)と呼ぶ。
3. DVDをレンタルする必要も買う必要もなくなった
HuluとWOWOWと地上波テレビの違い - マチルノニッキ
あれほど毎週通っていたツタヤに今年は一度も行かなかった。HuluとApple TVとiTunesがあれば必要は感じない。アメリカでVODの普及ですでにレンタルDVD屋というものはディスラプトされている。
4.おっさん向けの雑誌しかない
本屋を覗いても男性向けは見事におっさんをターゲットにした雑誌しかない。音楽雑誌なんかは20年前と表紙のラインナップが変わっていない。
5.メールで個人的なやりとりをすることがなくなった
もしかしたらこの一年間で1通もメール来なかったんじゃないかと思うくらい。来るのはFacebookやTwitterからの通知、クレジットカードの利用明細、もろもろの広告やスパムなど。個人的なやりとりやFacebookやその他のWebサービスを通してしかやらなくなった。メールアドレスを知っている人も少なくなった。メールは通知としての役割しかなくなったんじゃないかと思う。ちなみにLINEはやっていない。
6.中国の物価がおそろしく高い
ここに書いたとおり。体感的には3年前の2倍になった。
7.採用が難しくなった
特にエンジニアの採用が難しくなった印象。景気がよくなったためか、新卒のエンジニアにこれまででは考えられないほど高い初任給を提示する企業が増えてきた。インターンシップに月40万の報酬を払うところも。
8.英語を使う機会が増えた
以前から英語は趣味でちょいちょい学んでいた。仕事で使うことはあまり考えていなかったのだけど、最近は仕事でも英語を使う機会が増えてきた。これまで海外のオフショア先と読み書きのやりとりをするくらいだったのが、直接会話をしないといけないようになってきた。外でも外国人から英語で話しかけられることが多くなった気がする。6年後にはオリンピックがあるので、英語の必要性はもっと増えるのだろう。
9.ハロウィンがコスプレの日として定着
2014年はハロウィンが日本で定着した年と定めても良い気がする。都心だけでなく、地方でもあちこちで仮装イベントが行われていた。特に渋谷はセンター街がゾンビとコスプレの集団で埋め尽くされていた。ゾンビはたくさんいたが、お菓子をねだる子どもは見かけなかった。
10.人工知能の進化
最近関心のある話題。今年、「13歳の少年」の設定で参加したロシアのスーパーコンピューターがチューリングテストに合格した。人間だけが思考する能力を持っているわけではないと仮定したとき、なにをもって思考しているとするかは、人間が相手が思考しているかどうかを判断するしかない。唯一思考していると見なされている存在は人間だけだからだ。チューリングテストは1950年代にアラン・チューリングによって、被験者に会話をしている相手が機械か人間かを判定させることで、対象が思考しているかどうかをテストする方法として考案された。人工知能がチューリングテストに合格したのは史上初めてのことだ。ディープラーニングの登場によって機械学習の技術はブレイクスルーを迎えたといわれている。
去年の末くらいからブログを一年間毎週更新すると決めてそれを実践してきたのだけど、ちょうど一年たったのでこれからは不定期の更新にすることにした。世の中のブロガーと呼ばれる方たちは毎日何本も書くのが当たり前らしいからそういう方には遠く及ばないけど、毎週ブログを書くことを自分に強いるというのはなかなかいいプレッシャーになっていて、普段何気なく見たり聞いたりしていたことを自分の中でいったん消化する訓練になった。書くためには自分の考えを整理しないといけない。思考を整理したり、関連する資料を探しているうちに新しい発見があることもあった。どんな記事が検索流入に向いているのかとか、どんな記事がバズりやすいのかも少しわかった。はてなスターがなんのためにあるのかはいまだによくわかっていない。