サンフランシスコでDreamforceに参加した

今は朝の4時50分。6日目だけど結局時差ボケは直らなかったので、もうこのまま日本に帰ることにする。

今回サンフランシスコに来た目的は、Dreamforceに参加するためだった。Dreamforceというのは、セールスフォース・ドットコムというシリコンバレーのIT企業が年に一度主催するカンファレンスで、この1企業のイベントのために公道が1週間封鎖される。Dreamforce期間中はいたるところで交通渋滞が起き、サンフランシスコのダウンタウンが水色のリュックを背負った人々であふれ返ることになる。

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基調講演で登場したのは、ヒラリー・クリントン、アル・ゴア、ウイル・アイアム、ニール・ヤング、サンフランシスコ市長など超大物ばかり。X JapanのYoshikiも来ていて、ピアノを弾いていた。当然ほとんどの客はYoshikiのことを知らなくて、わたしのうしろにいた客から、彼は日本で有名な男なのかと尋ねられた。なぜ登場したのかはまったく不明。

ツイートしたマーク・ベニオフはセールスフォース・ドットコム社の社長。

これとは別に毎年単独アーティストのコンサートも開催されていて、ことしはブルーノ・マーズだった。去年はグリーン・デイで、一昨年はレッチリだった。 このコンサートにはイベントのパスを持っていれば無料で見られることになっている。それから会場で配られる食べ物も無料。レセプションでのビールも飲み放題で至れり尽くせりだが、イベントのチケットは$1000くらいするのでまあそれくらいは当たり前か、という感じ。

とここまで書くとどんなIT企業なのかと思われるかもしれないけど、セールスフォース・ドットコムというのはその名のとおり、企業向けの営業支援ソフトを作っている会社で、それだけ聞くとものすごく地味で硬い会社に感じると思う。日本でそういう企業のイベントをやるとするともう確実にくたびれたおじさんしか来ないもんだけど、もうそのへんの感覚は桁外れに違っている。営業支援ソフトを作っている会社が1週間公道を封鎖してニール・ヤングとYoshikiを呼んでむちゃくちゃ人が集まるとかって、ほんと意味がわからない。そういう非日常的な一週間を過ごしていた。頭がぼんやりしているのは時差ボケのせいではないと思う。

最終日はシリコンバレーの日本人エンジニアが集まるパーティに参加した。レイオフなどは日常茶飯事で、話した多くの方は会社にビザを発行してもらっているので首を切られると帰国するしかないらしい。 話した若い方は、スタートアップでMusic deviceのアセンブリをやっていて、工場のラインに乗せるまでに手で1000個手で作らないといけないのだといっていた。それでも一様に生き生きしていて、生命力がみなぎっている感じがした。

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